ロッテからポスティング(入札)制度でメジャー挑戦する佐々木朗希投手(23)の影響で、何人もの中南米の少年がメジャー球団から「口約束」を破られ、契約機会を失うことになるという。米国を代表するナショナルライターのケン・ローゼンタール記者が19日(日本時間20日)、米ジ・アスレチックで報じた。 「佐々木朗希が大リーグに来る興奮は、ある『意図せぬ影響』によって冷や水を浴びせられるはずだ。それは彼が契約するチームによって、10代の中南米の有望株たちが契約をほごにされるのが濃厚なためだ」 佐々木は「国際ボーナスプール」の年度が切り替わる来年1月15日までポスティングを待つ見込みだとされる。そうすれば、メジャー各球団が契約する「国際アマチュアFA(米国とカナダ、プエルトリコ以外の若手)」との契約金(ボーナスプール)上限額が510万~756万ドル(約7億9000~11億7000万円)にリセットされるためだ。 「メジャー球団は、佐々木と契約すればほぼ確実にボーナスプールの全額を契約金に充てる。そして、前もって『契約してやるぞ』と中南米の少年たちと交わしていた『口約束』を破ることになる。人生を変えるほどの契約金を彼らから奪うことは正当ではない」 同記者は「米国以外の選手との契約システム自体が長年、破綻している」と断言。ドミニカ共和国などの国際アマチュアFAとの契約最低年齢は16歳だが、実際は12歳くらいから将来の契約を約束して『ツバをつける』慣例があり、それが見逃されてきたと指摘した。 即効性がある解決策として、佐々木と契約するメジャー球団はボーナスプール上限額の756万ドルを契約金として支払うが、これを大リーグ機構が「ボーナスプールとは別枠」と規定するよう提案。そうすれば、佐々木と契約した球団はボーナスプールの枠内で中南米選手とも契約が可能になるという。 または、佐々木との契約を逃した29球団のボーナスプールを25年に限っては増額し、その金額で佐々木の契約球団との口約束を破られた中南米選手の契約機会を広げるのも一つの選択肢だとしている。 さらに、「これが一度きりの例外にならないかもしれないではないか」との意見に対しては、現行の労使協定が26年12月1日に失効するため、それ以降はドラフト会議で国際アマチュアFAを選択する「国際ドラフト会議」の実施に同意すればいいと論じている。 「若くして日本のプロ野球で確立された投手と、中南米や他地域の10代のアマチュアを同じカテゴリーに入れていること自体がバカげているのだ」「どうしてこれらの中南米選手が(人生を変え得る契約金が前の前から消えるのを)耐えなければならないのか。これを説明してくれる誰かの話を聞こうではないか。もしこのスポーツにいくばくかでも良心があるのならば、この事態が起きるのを許していいはずがない」と同記者。さて、大リーグ機構の反応は…
中日スポーツ
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